2007年2月に、特別功労賞に相当するテクニカルグラミー賞を受賞するなど、世界中から高い評価を受け続ける ヤマハ業務用音響機器。数多くのワールドスタンダードモデルが揃うミキサーをはじめ、高度なDSP技術を活か したシグナルプロセッサー、業界に誇る省電力ドライブ技術をベースにしたパワーアンプ、制作からPAまで幅広い レンジのスピーカーまで扱うヤマハコマーシャルオーディオプロオーディオ部門は、音響業界のソリューション プロバイダーとして世界にその名を馳せています。
YAMAHA 6chミキサー『MG06』
直感的で使いやすいインターフェースを備えたMGシリーズは、6チャンネルから20チャンネルまでの豊富なラインナップを揃え、様々なユーザーのニーズや用途に対応しています。ライブやレコーディング、設備に適合する頑丈な構造、そして柔軟な設計により自信を持ってサウンドメイキングができ、最高のパフォーマンスを表現し続けることができます。
その信頼性において、MGシリーズはこのクラスの新しいスタンダードとなるでしょう。
【特長】
●D-PRE (D-PRE ディスクリート Class-A マイクプリアンプ)
トータル的な音質を左右し、ミックスの方向性を示唆するのは音の入り口であるマイクプリアンプであり、そこに最大限の努力を傾けること。 それが我々が到達した答えでした。
この目的のために作り上げたのがディスクリートClass-Aマイクプリアンプ「D-PRE」です。ヤマハがハイエンドレコーディング機器のために開発したプレミアムなこのマイクプリアンプは、ミキシングコンソールMGPシリーズにも装備されその音質は各方面のエンジニアから高い評価を得ています。
その優れたサウンドの秘密は回路デザインにあります。
D-PREマイクプリアンプには高級オーディオアンプで使用されてきたインバーテッドダーリントン回路を採用し、その回路は増幅素子を多段構成にすることで、大電流と低インピーダンスを実現しました。結果、そのサウンドは中低域にハリと艶を持たせたスムースな質感をベースに、太く、そしてナチュラルな開放感、空気を感じることができます。
マイクプリアンプには、使い方や用途によって、敢えて特徴的な色付けを行うものがある一方、それぞれの音色の持ち味をそのまま自然に増幅するものまで様々ですが、D-PREは高品位にありのままのキャラクターを再現する「原音忠実」を目指し、丁寧にチューニングされ、全周波数帯域に渡りフラットな特性に仕上げました。
演奏者の表現力や個々の楽器のもつ本来の音をあますことなく増幅し、思い描いたサウンドへ最短距離で進むことができます。
●ハイクオリティなサウンドの鍵はオペアンプにあり
マイクプリアンプを構成する部品であるオペアンプは、サウンドクオリティを左右する重要なファクターであることは周知の事実です。
ヤマハはMGシリーズの開発にあたり、新たに高品質のカスタムメイドオペアンプ"MG01"を開発しました。 世にある多くのオペアンプは電気的な特性や効率性を重視しますが、私達はまず「音質」に重点を置きこのオペアンプを作り上げました。
MG01オペアンプは、内部部品や配線を最適化し、さらに優れた特性を示す高品質のシリコンウェハーと銅線などの材料を吟味し開発した自信作です。
●ファンタム電源とPADスイッチ
MGシリーズは、ワイドな周波数特性と高音質が特徴のコンデンサーマイクを使用するのに必要なファンタム電源を装備しています。 また入力信号のレベルを減衰させるPADボタンも装備。高出力のソースが入力されてもワンタッチで歪みのない適正な入力レベルに設定でき、常にクリアなミックス環境を提供します。
【仕様】
◎周波数特性 : +0.5 dB / -0.5 dB(20 Hz 〜 20 kHz)、 1 kHz @ ノミナル出力基準、GAINツマミ:最小
◎全高調波歪率(THD+N) : 0.01 % @ +8 dBu(20 Hz 〜 20 kHz)、GAINツマミ:最小 0.003 % @ +18 dBu(1 kHz)、GAINツマミ:最小
◎クロストーク(1 kHz)※2 : -88 dB
◎入力チャンネル : モノラル(MIC/LINE) : 2
◎出力チャンネル : STEREO OUT 2
◎バス : STEREO1
◎ファンタム電源 : +48 V
◎消費電力 : 18W
◎寸法(幅×高さ×奥行き) : 149 mm×62 mm×202 mm
◎質量 : 0.9 kg
◎付属品 : 電源アダプター、取扱説明書、 Technical Specifications
◎動作環境温度 : 0 〜+40 度
0 dBu = 0.775 Vrms シグナルジェネレーターの出力インピーダンス:150 Ω 特に指定がない場合、ノブやフェーダーの位置は すべてノミナル位置です。
※1 ノイズはA-weightingフィルターで測定。
※2 1 kHz バンドパスフィルターで測定。